【ITを駆ける】GDH 世界狙う新アニメ

http://www.sankei.co.jp/keizai/it/070326/itt070326000.htm


 デジタルコンテンツ制作のGDHは、アニメ作品の制作、販売に新しい手法を導入して米国展開を実現した。

 同社の最新アニメ作品「アフロサムライ」は、アメリカの黒人大衆文化と、日本の武士の世界を融合させた不思議なストーリー。まず米ケーブルテレビ市場を狙い、今年1月から5週にわたって放映された。続いて日本に逆輸入し、BS放送のWOWOWで5月に放映される。実写版をハリウッドで制作するプロジェクトも進んでいる。

 「日本の映画会社やテレビ局は、コンテンツの制作から国内流通まで一手に担うため、国内で売れるものを作らざるを得ない。それが世界に通用するコンテンツ作りの足かせになっている」。こう語る石川真一郎社長は、制作会社の身軽さを武器に世界を目指している。

 その戦略は独特だ。アフロサムライでは、米人気俳優のサミュエル・L・ジャクソン氏を共同プロデューサーに迎え、アニメの声優や実写版で主人公を演じてもらったほか、番組の売り込みにも協力を仰いだ。また、制作に入る前に米国企業と放映権やDVD化権の販売契約を成立させた。

 「国際コンテンツを目指すなら、市場が大きいハリウッドや米テレビ市場を狙うべきだ」と考える石川社長は、7年前のGDH設立時に思い描いた世界展開が「ようやく実現しつつある」という。

 一方で、IT化によるネット配信の需要急増も見据え、今年1月にはソネット資本提携した。

 国際化とデジタル化の先陣を切り、「世界的メガコンテンツの制作」(石川社長)へ着実に歩を進めている。

アフロサムライ人気のようですなぁ。